不規則になりがちな医師におすすめする食事法とは?|ドクターズアイ.com

忙しい医師は食事も不規則になりがちな傾向

勤務医に特に見られる傾向ですが、勤務時間が一定でないために食生活が乱れがちな方が多いようです。家庭を持っていれば自宅に帰った際に家族がご飯を作ってくれるかもしれませんが、独身の医師はどうしても外食が中心になってしまう傾向があります。患者さんの健康を守る仕事の医師が栄養不足で病気になってしまったら、元も子もありません。そういった意味でも医師はほかの職業以上に食事を充実させる意識を持つことが大切なのです。

 

意外に多い不健康な食生活を送る医師

勤務医が転職先に困らないのは本当?でも紹介しましたが、医療業界は慢性的な人材不足に悩んでいます。現場にいる医師の多くは寸暇も惜しんで医療に携わっており、日夜問わず患者さんの健康維持のために奔走しています。そのため仕事中は食事時間を摂ることもままならず、診療と診療の間の短時間でコンビニのおにぎりやカップ麺を食べるといったことも日常茶飯事です。

また、外科などで手術をすることになった場合、ほとんどの医師は手術中に食べ物はおろか水すらも口にすることがないときもあります。大きな手術ともなれば10~20時間かかることもざらにありますが、それでも患者さんの回復を優先しなければいけないため、食事休憩を取ることもなく手術に集中しなくてはなりません。

さらに夜勤、日勤を交互に行うなどという不規則な勤務体系によって、朝昼晩と時間通りに食べることは困難を極めます。いつも同じ時間に出社して定時を過ぎたら帰宅するという一般のサラリーマンとは異なり、多くの医師は毎日同じペースで食事を摂ることはできません。そのため、不健康な食生活を強いられている医師が非常に多いというのが現実なのです。

 

外食やインスタント食品中心の生活のリスク

食事できる時間が極端に短く、もしくは不規則となるとどうしても外食やインスタント食品に頼り、食事を簡単に素早く済ませてしまう傾向になりがちです。自炊の手間がかからず、楽できる点がメリットの外食やインスタント食品ですが、それが食生活の中心となってしまうことによる健康リスクは一つや二つではありません。

なかでも野菜摂取が少ないことによるミネラルやビタミンC、ビタミンE不足は深刻です。それらの栄養素が不足すると疲れやすくなるうえ、めまいや立ちくらみが起きることもあります。豚肉や牛肉などの肉類を食べて動物性食品を摂ったつもりであっても、実は脂身ばかりで脂質ばかり摂取しており、鉄分が不足することで貧血を引き起こしやすくなることも。さらに体脂肪が増えるなど、身体全体にガタがくることが考えられます。

また、インスタント食品はそもそも塩分、脂肪分が高いため、メタボリック症候群や心臓疾患、糖尿病、脳卒中のリスクも高まります。栄養が不足がちなうえに、余分な塩分や脂肪分などを摂りすぎてしまう傾向にあるため、食べ続けることで身体を蝕んでしまう可能性があるのです。このように健康維持を考えるうえでは、外食やインスタント食品中心の生活を見直す必要があるのです。

 

多忙だからこそ人一倍気をつけるべき食事のバランス

上述したように外食やインスタント食品中心の生活が、身体に与える影響が大きいことは周知の事実です。また食事はバランスが重要だと言いますが、主食にサラダを付け加えてバランスを取っているつもりであっても、それだけではしっかりとバランスが取れているとは言いきれません。なぜならばサラダだけでは主食で得られるはずの良質な栄養価を摂取できないからです。サラダなど野菜を中心に摂取したとしても結果的に栄養のバランスは崩れてしまいます。

「医食同源」という言葉もあるように、良質なものをバランスよく摂取することは、健康な身体を保つうえでもっとも重要なポイントとなります。多忙であることは仕方ないことですが、食への関心や栄養バランスへの意識を持つことを忘れてはなりません。できる限り時間をつくり、良質な栄養価のある食べ物をバランスよく食べ、万全な体調で患者さんに向き合えるよう心掛けてください。

最後にメドピア株式会社が運営する医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」で実施された医師が健康のために積極的に食べている物についてのアンケート結果を紹介します。下記の結果を参考に、まずは日々ご自身が口にする食べ物への意識改革から始めてみてください。