一番人気はゴルフ？マリンスポーツ？医師がやっているスポーツ｜ドクターズアイ.com
休日に多くの医師が汗を流すスポーツとは
ずっと座っていたり、立ちっぱなしだったり同じ姿勢で過ごすことが多い医師という職業。それゆえにせめて休日くらいは運動をしないと身体がなまってしまいます。医師の生活環境による運動不足を解消するため、休日にスポーツを楽しむ医師も多いようですが、どんなジャンルのスポーツが人気なのでしょうか。今回のコラムでは医師に人気のスポーツに焦点を当てていきます。一般の会社員に比べて富裕層の多い医師ですが、スポーツに関してもお金をかける傾向にあるのでしょうか。
普段身体を動かさないからこそ休日にすべきスポーツ
病院で働く勤務医、自身の医院を経営する開業医とその種類を問わず、多くの医師の方にとって出勤日は多忙であり、なかなか身体を動かす時間がないというのが現実ではないでしょうか。所属や専門分野にもよりますが、医師は一般的な職業に比べ勤務時間も長い傾向があるため、仕事帰りにジムに行こうとしてもその時間を確保するのは簡単なことではありません。
医師におすすめする運動不足解消のためのフィットネスのコラムでもご紹介したように、運動不足による身体への影響は大きく、筋力や骨の弱体化、心肺能力、免疫力の低下、体脂肪の増加に加え、うつ病など心の病を引き起こす原因にもなります。しかし、健康のためだからといっても無理にスポーツを始めたとしても長続きはしません。そこで休日に趣味として少し身体を動かせる程度のスポーツを選ぶことが、身体はもちろん精神的にもよい影響を及ぼすことになるのです。
軽い運動は身体の機能の改善に期待できるので、休みの日にリフレッシュできると出勤した際の“仕事の質”にも変化をもたらします。心身ともにいい状態で仕事に取り組めることは働くうえで確実にプラスに作用します。休日のスポーツは健康面だけでなく、仕事面にも変化をもたらすだけに、人生の好循環を生むためにも現代人においては欠かせない要素なのです。
お金持ちのスポーツが人気の傾向に
では、実際に医師が“ココロとカラダ”をリフレッシュするためにどんなスポーツに取り組んでいるのでしょうか。株式会社アートブルー監修の東京23区限定の地域密着型医療情報ポータルサイト「東京ドクターズ」で、1,500名の医師を対象に実施されたインタビューをもとにした『お医者さんの趣味人気ランキング』では以下のような結果が出ています。
数ある趣味の中でスポーツは1位のゴルフと4位のマリンスポーツの2つがランクイン。ゴルフとマリンスポーツは、どちらもお金のかかるスポーツとして知られています。たとえばマリンスポーツはサーフィン、ダイビング、ボディボードなどからクルージング、パラセーリングなど多岐にわたりますが、用具などの一式をそろえるためには総じて初期費用がかかるという特徴があります。特にクルージングなどに関しては、クルーザー1隻数千万円という価格帯も珍しくありません。
また、以前に比べればずいぶんとリーズナブルになったゴルフに関しても、道具にこだわりを持つ方であれば用具をそろえるのに数十万から数百万かかります。また、上達のためにレッスンプロに依頼したりすればさらに費用が上乗せされます。初期費用がかかる、もしくは上手くなるのにそれなりの金額が必要になるという点でゴルフもマリンスポーツも“富裕層のスポーツ”といえるのです。そして、そういったスポーツが医師の中でも人気であるということが、このランキング結果から見て取ることができます。
医師に人気があるのは断トツでゴルフ
健康面だけを考慮すれば、休日にジムに通うだけでも十分な運動を行うことはできます。しかし、ゴルフやマリンスポーツは山、海といった開放的なロケーションの下で行えるということも人気の理由の一つのようです。ましてや医師は普段、一日中院内にいることがほとんどのため、休日にそうした“開放感”をより求める傾向が強いと言えます。
また、マリンスポーツよりもゴルフがランキングの上位にくる理由としては、日本においてはゴルフの方が圧倒的に競技人口も多く、初期費用はかかるものの手軽に始められるという点が挙げられます。昔から医療関係に勤める方のゴルフ人口は多く、接待や付き合いなどで若い頃から親しんでいるという点も大きなポイントです。
さらにゴルフはチームプレーではなく、個人のスポーツであることも気軽に取り組める一因だと考えられます。自身がどんなにミスをしても周りに迷惑が掛からないため、プレッシャーを感じるケースは団体競技に比べて少なくなります。医師は人の健康や命に関わる職業なだけに、仕事における精神的な負担は想像を絶するものがあるはずです。だからこそ、休日に過ごす趣味の時間においては、自然に囲まれた開放的な雰囲気の中でリラックスして楽しめるゴルフの人気が高いのではないでしょうか。
